2018/4/10
誰でも一度は頭痛を経験しているかと思います。
「偏頭痛なので、お薬出しておきますね」と病院で言われ、痛み止めを飲んでいるものの、その場しのぎで結局また数日経つと、痛みに悩まされていると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その頭痛はもしかしたら偏頭痛ではなく、緊張型頭痛なのかもしれません!
場所:片側か両方のこめかみから目のあたりにかけて
痛み方:脈を打つように「ズキンズキン」と痛む
随伴症状:悪心・嘔吐、光や音に対して過敏になる
特徴:動くと痛みが悪化する。姿勢を変える、頭を傾ける程度でも悪化する
偏頭痛には前兆を伴うタイプと前兆を伴わないタイプがあります。
頭痛が起こる前兆として、目の前にチカチカとしたフラッシュのような光や、ギザギザした光、視野の一部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)が出ることもあります。
このような前兆の多くは15~30分で消失し、続いて頭痛が始まります。
原因は頭の中で血管が拡がり、拍動に合わせて周囲の神経に刺激が伝わることにより起こります。
刺激を受けた神経からは、神経ペプチドとよばれる「痛みの原因となる物質」が放出され、さらに血管が拡張し、この刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識されることによって、頭痛が起こるのです。情報が大脳に伝わる途中で視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢や、吐き気をコントロールする嘔吐中枢にも刺激が伝わります。
それによって、光や音、においに敏感になる、吐き気や嘔吐といった随伴症状があらわれます。
場所:頭の周り
痛み方:締めつけられるような鈍い痛み。
随伴症状:肩や首の強いこり、めまい、ふらつき、全身のだるさなど
特徴:動くと痛みが軽くなる。ストレッチ、シャワーなどで温めると痛みが軽減する
原因は首から肩、背中にかけての筋肉や頭の筋肉が緊張することで起こる、と言われています。
筋肉の緊張が高まると、筋肉の中に乳酸などの老廃物がたまり、血管を圧迫するため血流が悪くなり、その結果痛みを引き起こすのです。
この二つの頭痛で大きく違う点は、頭痛が出る原因です。
同じ頭の痛みでも、血管が拡張することによって起こる偏頭痛と、血管が収縮をして血流が悪くなることによって起こる緊張型頭痛とで、治療法も予防法も異なるのです。
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